こんにちは!りょうまブログです。
米国の電気自動車メーカーであるリヴィアン(リビアン)・オートモーティブが2022年4-6月期(第2四半期)の決算を8月12日に発表しました。この記事では決算の結果について解説します。
(リヴィアンなのかリビアンなのか分からないため、この記事ではリヴィアンとします(笑))
2022年4-6月期(第2四半期)の決算結果のまとめとしては以下です。
- 売上高 ○(予想を上回る結果)
- 生産台数 ○(予想範囲内の結果)
- 営業利益 ×(予想範囲内ではあるが、予想赤字額を上回る結果)
売上高は市場予想を上回る結果となりましたが、営業利益は予想赤字額を上回る結果となりました。
詳細は以下に記載していきます。
リヴィアンはどんな会社?
リヴィアンがどんな会社か知らない方のために、簡単に解説します。
会社概要
リヴィアンは米国の電気自動車メーカーです。設立は2009年で、自動車業界の中でも若い企業です。
- 会社名:リヴィアン・オートモーティブ(Rivian Automotive,lnc.)
- 設立:2009年
- 創業者:RJスカリンジ
- 本拠地:カリフォルニア州アーバイン
- 業種:自動車産業
車種
リヴィアンが製造している車種は以下となっています。
- R1T(充電式の電動ピックアップトラック)
- R1S(充電式の電動SUV)
- Amazon配達用バン
R1T
充電式の電動ピックアップトラック「R1T」は2021年に生産開始されました。リヴィアンの市販車第一弾です。
5人乗りであり、航続距離は搭載バッテリーごとに370km(105kWhバッテリー)、500km(135kWhバッテリー)、640km(180kWhバッテリー)で、フロントロードを開けるとトランクになっています。
R1S
充電式の電動SUVである「R1S」は市販車第二弾として生産開始されました。
7人乗りであり、航続距離は搭載バッテリーごとに390km(105kWhバッテリー)、500km(135kWhバッテリー)、660km(180kWhバッテリー)であり、フロント・リヤ共に広い収納スペースがあります。
EDV700(Amazon配達用バン)
リヴィアンはAmazonと2019年2月に商業協定を締結しました。また、2019年9月にAmazonは10万台の配達用バンをリヴィアンに発注しました。
2022年から本格的に配達用電動バンをAmazonに納品していく計画です。
リヴィアンとAmazonはクラウドコンピューティングの分野でも関係を強化しており、配達用バンにAlexaを搭載し、エアコンやトランクを操作させる計画もあります。
ライバル会社
ここでリヴィアンのライバル会社を紹介します。2021年年間販売台数のメーカーTOP5は以下です。
やはり電気自動車メーカーの代表格であるテスラが販売台数No.1となっています。ただ、最近は中国メーカーの販売台数の伸びが凄く、このままテスラがNo.1を維持できるかは不透明です。
- Tesla(アメリカ) 販売台数(2021年):9361721台
- BYD(中国) 販売台数(2021年):93878台
- SGMW(中国) 販売台数(2021年):456123台
- Volkswagen(ドイツ) 販売台数(2021年):319735台
- BMW(ドイツ) 販売台数(2021年):276037台
リヴィアンは本格的に量産を開始したのが2021年からであり、電気自動車メーカーの中でも低い販売台数です。
決算
4-6月期決算(第2四半期)がどうだったか解説します。
2022年の4-6月期決算(第2四半期)が8月12日に発表されました。
2022年の4-6月期決算(第2四半期)
4-6月期決算(第2四半期)は、1株損益は赤字だったものの予想範囲内となりました。また、売上高は予想を上回っていました。
ただ、営業赤字が予想よりも悪い結果となっています。
- EPS(1株損益):-1.62ドル(予想:-1.61ドル)
- 売上高:3.64億ドル(予想:3.36億ドル)
- 納車台数:4467台
- EBITA※1:-13.1億ドル(予想:-12.3億ドル)
- FCF※2:-15.6億ドル
※1.EBITAは利払い前・税引き前利益・減価償却の総和で求めれらる利益のこと
※2.FCFは企業が本業で生み出したお金から、設備購入など投資資金を差し引いて手元に残ったお金のこと
通期見通し
通期見通しも発表されています。上半期の生産台数は7000台弱ですが、通年目標の2万5000台は維持しました。
ただし、通年の営業赤字は予想に対して-54.5億ドルに拡大するとの見通しを示しています。
- EBITA:-54.5億ドル(予想:-49.3億)
- 生産台数:2万5000台(予想:2万6000台)
- 設備投資:20億ドル(予想:25.1億ドル)
今後の見通し
リヴィアンは今後どうなっていくの?
着実に目標に向かって進んでいると言えますね!ただ、現状色々課題がありそうです。
供給問題
上半期の生産台数7000台に対して、通期目標は2万5000台を維持する方針を示しました。イリノイ州のノーマル工場では生産シフトを増強する予定だが、供給制約が足かせになっていると説明しています。
サプライチェーンについては見通しが立たないところもあり、通期目標を達成できるかは疑問が残るところです。
また、2023年以降はより生産台数を上げていかなければ、営業赤字を解消することはできませんので、サプライチェーン問題はリヴィアンの運命を大きく左右することになりそうです。
素材・材料費高騰
アメリカでは現在インフレが急速に進んでいます。素材・材料費も高騰しており、それが営業利益を圧迫していることは明白でしょう。リヴィアンは今年、予約している人の車両販売価格を上げることを通達しましたが、猛烈な反発に会い、取り下げた経緯があります。
販売台数を伸ばしていくことが当面の目標だと思いますが、いかに利益をあげていくかということも考えて行かないといけないでしょう。
税額控除について
RJスカリンジCEOは「R1」シリーズはEV向け税額控除の対象外になる公算が大きいと述べています。ただし、Amazon用の大型電動バンは1台当たり最大4万ドルの補助金が適用される可能性があり、2025年に発売が予定されている「 R2」シリーズも車載電池を国内で調達するため、税額控除の対象になるとの見込みを示しました。
まとめ
リヴィアン社の2022 年4-6月期決算(第2四半期)について解説しました。
まとめとしては、以下となります。結果としては、市場予想に近い結果となりましたが、赤字額が若干悪くなっているのが気になります。
- 売上高 ○(予想を上回る結果)
- 生産台数 ○(予想範囲内の結果)
- 営業利益 ×(予想範囲内ではあるが、予想赤字額を上回る結果)
リヴィアンは着実に生産台数を上げていけるかが鍵となるでしょう。まだまだこれからの会社ですが、サプライチェーンなどの予期せぬ落とし穴がこれからも待ち受けているでしょうし、今後の動向も要チェックです。
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それではまた!!
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