2022年4月28日に、鉄道会社である西日本旅客鉄道(9021)｛通称：JR西日本｝の2022年度3月期の決算発表がされました。こちらの記事では決算発表の結果と今後の見通しについて解説していきたいと思います。
解説のキッカケ
私が西日本旅客鉄道(9021)の決算内容を解説する理由ですが、現在株を保有しているため、今後の動向が気になることから記事にしようと思いました。
ところで、りょうまブログさんは西日本旅客鉄道の株を何株保有しているの？
私は１００株保有しています！
私が１００株購入したタイミングですが、2021年11月頃に5755円で購入しました。タイミングとしては西日本旅客鉄道が増資を行った直後になります。現在の株価は2022年5月3日時点で4870円ですので、絶賛含み損になります笑。
株価のトレンドは以下となっており、増資以降5000円を行ったり来たりしているような状況です。
決算内容
西日本旅客鉄道(9021)の決算内容については以下のホームページに掲載されておりますので、詳細についてはそちらを確認いただければと思います。
JR西日本ホームページ「IR情報」 https://www.westjr.co.jp/company/ir/
| 2021年3月期 通期実績 | 2022年3月期 通期実績 | 対前年 増減 | 対前年 比率(%) | 2023年3月期 通期予想 | 対前年 増減 | 対前年 比率(%) | |
| 営業収益 | 9,200 | 10,311 | +1,110 | 112.1 | 13,090 | +2,778 | 127.0 |
| 営業利益又は損失（▲） | ▲2,455 | ▲1,190 | +1,264 | – | 300 | +1,490 | – |
上記の通り、営業収益は前年比112.1%と改善しており、営業損失も▲1,190億円と赤字ではありましたが、前年度に比べると改善していることが分かります。これは新型コロナウイルスが発生してから2年経過し、ワクチンが開発にされたり、世間のコロナウイルスに対する反応が徐々に緩和されてきたのが要因と考えられます。
また、2023年度の通期予想は対前年比127％、営業利益は300億円の黒字予想を出しております。コロナウイルスによる影響が低下していくと会社は予想しているのでしょう。
今後の見通し
今後の見通しですが、以下の要素が影響してくるものと考えております。
①新型コロナウイルスの影響
今年度の営業利益が黒字化するかどうかは、新型コロナウイルスの影響が大半を占めると思われます。現在はオミクロン株が蔓延し、感染者数も日に何万人と多い状況ではありますが、徐々に世間の抵抗感も低下し、今年のゴールデンウィークは昨年に比べて人手が多く感じます。
今後はリモートワークも各社徐々に減らしていき、電車通勤の割合が上昇していくものと考えられます。そうなれば新幹線・在来線の利用割合も回復していくでしょう。以下は西日本旅客鉄道がこうかいした2023年3月期 運用収入の通期見通しです。表から分かる通り、新幹線の見通しをかなり攻めた数値としています。
| 2023年3月期 通期見通し | 前年比 | |
| 新幹線 | 3,390 | +1,273(160.2%) |
| 在来線(近畿圏) | 2,510 | +402(119.1%) |
| 在来線(その他) | 830 | +176(127.1%) |
ただし、コロナウイルスの新しい型が発生・蔓延した場合、再度ロックダウンや緊急事態宣言が発出される可能性もあり、こればかりは先を見通せません。そのため、西日本旅客鉄道が発表した2023年3月期の見通しは、楽観的な見通しであることは否めません。
②赤字路線の見直し
西日本旅客鉄道は先日、赤字路線の情報を公開しました。これは、赤字路線をすぐに廃線とするわけではなく、赤字路線を抱える地方自治体やその住民と今後の路線継続についてどうするか話し合いを進めるために公表したとのことです。
この発表には地方自治体の長からかなりの反発がありました。ただ、西日本旅客鉄道は民間企業でありますから、赤字体制を脱却するために赤字路線を見直すことを検討することはある意味当然の活動であります。
地方の住民にとって、電車は電気・水道などの必要不可欠なインフラである人もいるため、廃線とするとしても代わりとなる交通手段をどうするかなど、会話が必要となってくるでしょう。そのため、すぐにでも廃線と決断するのは西日本旅客鉄道は無責任です。西日本旅客鉄道にはその責任があると自覚し、検討して欲しいと思います。
最後に
西日本旅客鉄道(9021)｛通称：JR西日本｝の2022年度3月期の決算発表について記載してきました。営業利益は赤字でしたが、徐々に回復してきていることが分かりました。私が気になるのはやはり株価ですが、黒字になるまでまだまだ株価は低迷するものと思われます。しばらくの辛抱が必要でしょうか笑。
それでは、またお会いしましょう！！
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